ロシアとウクライナ“穀物輸出”再開へ 共同拠点イスタンブールに設置
ロシアとウクライナは22日、ウクライナで滞留している穀物の輸出再開に向けた合意文書に署名しました。
ロシアとウクライナは、トルコと国連の仲介により、穀物を積む船の安全な航路を確保した上でオデーサなど3つの港から輸出を再開することで合意しました。
運航を監視する共同の拠点をイスタンブールに設置し、出入りする船が武器を積んでいないかどうか検査するということです。
ゼレンスキー大統領は「100億ドル分の穀物を輸出できる」と評価した上で、合意を守るよう求めました。
ゼレンスキー大統領「ロシア側による、ウクライナや国際社会の努力をおとしめる挑発があるだろうことは誰の目にも明らかだ。しかし、私たちは国連を信頼している。合意の履行を確保するのは国連や国際社会の責任だ」
一方、ロシア側は、今回の合意に加えロシア産農産物の輸出制限を解除することでも合意したと明らかにしています。
ラブロフ外相「(合意の履行のためには)国連の良心的な支援と、西側諸国を含む国際社会全体の建設的な取り組みが重要だ」
アメリカのブリンケン国務長官は歓迎する声明を出す一方で「合意が速やかに履行され、中断や妨害なしに進むことを期待している」としてロシア側の動向を注視する必要があるとしています。