バイデン氏、大統領選挙にらみトランプ氏を繰り返し批判 一般教書演説で
アメリカのバイデン大統領は7日、内政と外交の方針を示す一般教書演説を行い、11月の大統領選挙をにらみ、政権実績をアピールすると共に、トランプ前大統領を繰り返し批判しました。
バイデン大統領「(必要な)武器を我々が渡せば、ウクライナはプーチンを止められる。前任の大統領(トランプ氏)はプーチンに『やりたいようにやれ』と言った。凶暴で危険なことだ。容認できない」
バイデン氏は民主主義の重要性を強調し、トランプ氏を繰り返し批判して、対決姿勢を鮮明にしました。
大統領選に向けた政策として、大企業や富裕層への課税強化を打ち出し、中小企業や中間層を重視する姿勢を強調したほか、人工妊娠中絶の権利を守るため法制化に取り組むことなどを訴えました。
また、イスラエル支援をめぐり、政権に逆風が吹く中、パレスチナ自治区ガザ地区に船で人道支援物資を輸送するため、アメリカ軍がガザ地区沿岸に港を建設すると表明しました。
一方、トランプ氏は演説中にSNSで反論し「プーチンはバイデンを尊敬していないので、ウクライナに侵攻しただけだ。トランプ政権下では決して起きなかっただろう」などと批判しています。