ゼレンスキー大統領「私たちの団結が必要だ」国連総会で演説
ウクライナのゼレンスキー大統領が国連総会で一般討論演説を行い、各国に支援の継続を呼びかけました。ニューヨークの国連本部から渡邊翔記者が伝えます。
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ロシアによる侵攻後、初めて国連総会に対面で出席したゼレンスキー大統領ですが、侵攻から1年半が過ぎる中で、支援継続を訴える難しさもかいま見えました。
ゼレンスキー大統領「核兵器が抑制されるように侵略者の戦争の手段や、そのメッセージも抑制されなければならない。侵略が二度と起こらないようにするためには私たちの団結が必要だ」
ゼレンスキー大統領は、ウクライナから穀物輸出を支援する国々に感謝を述べた上で、各国に支援の継続や、提案する和平案への支持を呼びかけました。ただ、議場には空席が目立ち、去年のような「ウクライナ一色」という雰囲気はないのが実情です。
国連で多数を占める新興・途上国「グローバル・サウス」各国がウクライナ侵攻以外にもさまざまな世界の課題の解決を求める中、ゼレンスキー大統領としては、これらの国々にどこまで支援継続の重要性を説得できるかが大きな焦点です。
一方、アメリカのバイデン大統領もウクライナ支援を継続する決意を強調しました。
バイデン大統領「もしウクライナが切り刻まれるのを許せば各国の独立は安泰なのか? 答えはノーだ」
ただ、演説でウクライナ侵攻に触れたのは数分ほどで、アメリカメディアからは「驚くほど少なかった」との指摘も出ています。