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中国共産党大会 習主席「武力行使は放棄しない」台湾やアメリカを強く牽制

2022年10月16日 18:33
中国共産党大会 習主席「武力行使は放棄しない」台湾やアメリカを強く牽制

中国で5年に一度の共産党大会が始まりました。習近平国家主席は演説で、台湾統一をめぐり「武力行使は決して放棄しない」と述べ、台湾やアメリカを強く牽制しました。

党大会は5年に一度の政治イベントで、今回は習主席が2期10年とされてきたこれまでの慣例を破って3期目に入ることが確実視されています。

習主席は演説で、新型コロナウイルスに対するゼロコロナ政策を「ぶれずに進めて成果をあげた」と強調したほか、貧困対策で「歴史的な勝利を収めた」と実績を強調。続投に向けた正当性をアピールしました。

その上で台湾統一に向けた強い意欲を表明しました。

習主席「将来、平和的に統一する方針は堅持するが、武力行使を決して放棄することはしない。必要な全ての措置をとるオプションを持ち続ける。祖国の完全統一は必ず実現しなければならず、必ず実現できるのです」

また、台湾との結びつきを強めるアメリカを念頭に「冷戦思考や内政干渉に反対する」とけん制。“祖国統一”を旗印に掲げる習主席の続投で、台湾への軍事的圧力がさらに強まる恐れがあります。

党大会は22日に閉幕し、翌23日には習主席をトップとする新しい最高指導部が発足する見通しです。