中国で5年に一度行われる中国共産党大会が、16日、北京で開幕しました。習近平国家主席の3期目入りが確実視される中、自身への権力集中をどこまで進めるのかが焦点となります。

注目の党大会は午前11時ごろからこの近くの人民大会堂で始まり、習主席による演説が続いています。

習近平国家主席「自信と自己改革、堅実と革新を保ち、近代社会主義国家の建設と中華民族の偉大な復興を全面的に推進し、団結して奮闘する」

壇上では先の指導者である江沢民氏や胡錦濤氏らも見つめる中、過去5年間の自らの成果を総括し、今後の政治方針を示します。また、いわゆるゼロコロナ政策の成果も強調しました。演説ではまた、台湾独立勢力や外部勢力の干渉に断固反対する方針を強調しました。

今回の党大会では、慣例破りの3期目続投が確実視される習主席がどこまで権力集中を加速させるかが焦点となります。党の最高規則である「党規約」を改正した上で、習主席の地位や思想に忠誠を求めるスローガン「二つの確立」などが明記されるとの見方が強まっています。

また、閉幕翌日に発足する見通しの新たな最高指導部では、習主席が自らの側近をどれだけ起用し、権力基盤を固められるか注目されます。