中国共産党 続投に向け習近平氏“個人崇拝”の動き加速
中国共産党は12日まで開かれた会議で、習近平国家主席への忠誠を示す考え方である「2つの確立」の重要性を確認しました。習氏の任期続投に向けた詰めの調整が進んでいて、業績をたたえる展示会も開かれ、個人崇拝の動きが加速しています。
会場は習氏の顔写真などで埋め尽くされ、中国共産党のバッジをつけた団体の見学客も…。習氏を偉大な指導者として徹底的にすり込む狙いがあります。
見学終えた人「習主席は視野が広く、多くの面で世界の先頭に立っている」
国営テレビも習氏をたたえる内容の特別番組を放送。
ナレーション「人民に愛される。人民の領袖」
「習おじさん、愛してます! 習おじさん、愛してます!習おじさん、愛してます! 習おじさん、愛してます!」
こうした中、12日まで開かれた中国共産党の重要会議では、16日からの党大会で最高規則である党規約を改正することを決めた上で、党内で「習氏と習氏の思想の指導的な地位」を確立するという趣旨の「2つの確立」の重要性を改めて確認しました。
これは習氏への忠誠を、党を挙げて誓う意味合いがあり、今回の改正で党規約に盛り込まれる可能性が出てきました。
習氏を別格の指導者として祭り上げ、長期政権に踏み出す環境整備が着々と進んでいます。