北京で「独裁」「国賊」“習主席を批判”する横断幕 国営メディアは一切報じず
中国・北京市内で習近平国家主席やいわゆるゼロコロナ政策などを批判した横断幕が掲げられる騒動がありました。
13日午前に撮影したとされる映像では、交差点にかかる橋の上から黒い煙がたちのぼり、欄干には複数の白い横断幕がかけられているのがわかります。
「飯を食わせろ!自由をくれ!投票させろ!」
映像からは、男性が抗議しているような声も確認できます。横断幕には赤い文字で、習近平国家主席を「独裁」「国賊」と激しく批判する言葉が並びます。
ほかにも、いわゆるゼロコロナ政策をはじめ、政権を批判するような内容が多く書かれています。
SNSの情報などによりますと、現場には警察や消防が多数かけつけ横断幕を回収。橋の上で消火活動を行った様子も確認できます。現場周辺に行くと多数の警察車両などが警戒にあたっていました。
中国の国営メディアも騒動について一切報じておらず、詳細はわかっていません。
16日に中国共産党大会の開幕を控える中で、当局が情報統制に乗り出しているとみられます。