6月20日「世界難民の日」 難民への正しい理解を…子供むけイベント開催
6月20日は国連が定めた「世界難民の日」です。難民への理解を深めるため、子供むけにあるイベントが行われました。
この日行われていたのは…
参加者
「割れそう」「バランス崩したら落ちちゃうね」
母国から脱出するため小さなボートに乗り海を渡る難民。その現実を子供たちが体験するイベントです。
進行役「二の腕の太さがこれくらいしかない 」
劣悪な環境により栄養状態が悪化する難民も多く、二の腕がペットボトルのキャップの大きさほどにまでやせ細ってしまう子供もいるといいます。
入国審査の体験で審査官役を務めたのは…
審査官役・ハニーンさん「ID(身分証明書)は持っていますか?」
難民役の子供「いいえ」
母国から逃れた経験のあるハニーンさんです。
「戻るところがない。日本は自分の国だと思い生活してる。今日つらかったら明日はなんとなく良いことあるかなと」
イベントを体験した親子はー
小学6年生
「急に戦争とかで自分が難民になるかもしれないってこと。避難するときみんな不安なんだろうなって」
母親
「家族がばらばらになることを想像したことなかったので、胸が締め付けられる思いでした」
ハニーンさんも、こうした体験は大切だと話します。
「難民って知らない人が多いので」「難民に良いイメージを持つ人は少ないかもしれないが、増えるように頑張る」
国連によると、戦争や迫害などにより故郷を追われた人は今年5月、過去最多の1億2000万人に上りました。
日本の人口に匹敵するまでに膨れ上がった難民。それぞれの背景をふまえた正しい理解が求められています。