今月20日の「世界難民の日」に向け、難民のものがたりをテーマにした展示会が15日から都内で始まりました。

東京・世田谷区で始まった「難民のものがたり展」では、様々な国の難民をテーマにした本が展示されています。本には、難民の子どもが自身の体験について描いた絵もあり、空爆などの攻撃で傷ついた人や、家を燃やされる様子、兵士から逃げる村人など、戦時下の悲惨な光景が子ども目線で描かれています。

初日の15日はトークイベントも開催され、シリア出身で難民の背景を持つ2人が、難民について理解を深めてほしいと訴えました。

難民経験者・アナスさん「社会としてできることは、難民の背景を知ること」「難民や難民の背景を持つ方の相手の気持ちを知ることが大事」

難民経験者・スザンさん「難民についての本は、興味があれば読んで、難民の問題を理解することができると思う」

主催するUNHCR（＝国連難民高等弁務官事務所）は、イベントを通し、難民の保護と支援に対する関心が高まってほしいとしています。展示会は今月23日まで行われます。