中国共産党大会きょう閉幕 党規約に“習主席への忠誠”盛り込まれるか
5年に一度の中国共産党大会は22日、党の最高規則である「党規約」を改正して閉幕します。「党規約」には新たに習近平国家主席への忠誠を示すスローガンが盛り込まれる見通しです。
党大会は22日朝から始まり、現在は党をリードする幹部として約200人の中央委員などを選ぶ投票が行われているとみられます。
そして、22日の山場は、このあと行われる党規約の改正です。改正案は採択の際に明らかになりますが、習主席の権威をどこまで高める内容が盛り込まれるかが焦点です。
例えば、習主席自身とその思想についての絶対的な地位を確立することを意味する「2つの確立」が党規約に盛り込まれるとみられます。これが通れば、共産党の全ての党員が習主席への忠誠を義務づけられることになり、異例の3期目に入る習主席がさらなる長期政権を目指す上での基盤が整うことになります。
また、これに先だって約200人の党のリーダーを選ぶ投票も行われています。この中からさらに、習主席をトップとする最高指導部のメンバーが23日、正式に選出されます。現在は定員7人ですが、習氏が他のメンバーをどこまで自らの側近で固めるのかが1強体制の今後を占うことになりそうです。