習主席、台湾問題めぐり武力行使の可能性も示唆 中国共産党大会 ≪記者リポート≫
16日に開幕した中国共産党大会。台湾問題をめぐり武力行使の可能性も示唆するなど、習近平国家主席への権力集中が加速の一途をたどっています。
この3年、中国はコロナ対策として政治イベントに参加するメディアを最小限に絞ってきましたが、今回は久々に比較的多くのメディアを受け入れました。内外に向けて習主席の晴れ舞台を華々しく宣伝する狙いがありそうです。
すでに続投確実とみられる習主席の演説で目立った点の一つは、自らの実績を誇示する部分です。原稿では習氏の時代を意味する「新時代」が29回。その成果を次々に披露すると、幹部らが熱心にメモをしていました。
もう一つは『台湾統一』への執着です。
習近平国家主席「将来、平和的に統一する方針は堅持するが、武力行使を決して放棄することはしない。あらゆる必要な措置を取る選択肢を保持します」
戦争も辞さないと威嚇した上で、こう呼びかけました。
習近平国家主席「祖国の完全統一は必ず実現しなければならず、必ず実現できるのです」
“台湾統一”との言葉をうけて、会場内は大きな拍手に包まれました。
幹部たちに見送られ悠然と会場を後にした習主席は、23日に新体制を発足させる見通しです。