米露の高官 ウクライナ情勢めぐり意見交換
アメリカとロシアによる「戦略的安定対話」がスイスのジュネーブで行われるのを前に、両政府の高官が9日、夕食会を開き、ウクライナ情勢をめぐって意見を交わしました。
夕食会には、アメリカからシャーマン国務副長官、ロシアからはリャブコフ外務次官が出席しました。
アメリカ側の発表によりますと、シャーマン副長官は、国家主権と領土保全など国際的原則へのアメリカの関与を強調し、ウクライナ国境付近に軍部隊を集結させているロシア側を強くけん制しました。またシャーマン氏は、外交を通じた進展を歓迎するとも伝え、翌日からの協議に期待感も示しました。
別のアメリカの政府高官は、ウクライナへのミサイル配備や周辺地域での軍事演習の規模などについては、議論の余地があると述べています。
一方、AP通信によりますと、ロシアのリャブコフ次官は夕食会後、「協議は簡単なものではない」などと語ったということです。