Ｇ７＝主要７か国外相会議がイギリスのリバプールで開幕しました。１１日から本格的な協議が始まり、緊迫度を増すウクライナ情勢やインド太平洋地域での連携強化について議論します。

ロシアのウクライナへの侵攻作戦の可能性が報じられる中、１１日はウクライナ情勢など安全保障をめぐって議論が交わされます。議長を務めるイギリスのトラス外相は１０日、「Ｇ７が結束して、ロシアによるウクライナへの侵攻を断固として阻止する姿勢を示す」と強調しました。

その上で、ヨーロッパ各国がロシアから大量の天然ガスの供給を受けていることについて、「ロシアへのエネルギー依存度を下げることは絶対に必要だ」と述べました。

また、中国の人権問題を巡ってアメリカやイギリスなどが北京オリンピックでの外交的ボイコットを表明していますが、日本も含めたＧ７としての対応を協議する可能性もあります。

今回の会議には、ＡＳＥＡＮ＝東南アジア諸国連合の加盟国も招待されていて、海洋進出を強める中国に対抗すべくインド太平洋地域での連携強化を図る狙いがあります。