韓国軍「弾道ミサイル1発と推定」北発射
韓国軍は、11日朝に北朝鮮が発射したのは、弾道ミサイル1発と推定されると発表しました。
北朝鮮が先週に続き再び飛翔体を発射したことを受けて、韓国政府はアメリカと協力して分析を急ぐ方針です。
韓国軍によりますと、北朝鮮は11日午前7時27分ごろ、内陸から日本海に向けて弾道ミサイルと推定される飛翔体1発を発射しました。飛距離など詳しい情報は明らかになっていません。
発射は先週5日に続くもので、このときは極超音速ミサイルの発射実験として、700キロ先の標的に誤差なく命中したと主張。韓国軍の関係者は速度が「マッハ6.0水準」に達したと分析していますが、飛距離や変則的な飛行性能は「誇張されたもの」との見方を示していました。
折しもアメリカ・ニューヨークの国連本部では先週のミサイル発射をめぐり安全保障理事会の緊急会合が開かれていましたが、安保理として一致した対応はとれませんでした。国連日本代表部の石兼大使は、新たな発射を受けて記者団の取材に応じ、度重なるミサイル発射を批判しました。
国連日本代表部・石兼公博大使「挑発行動に出たことは本当に許せないこと。我々としてはしっかりと団結して安保理決議の実施を呼びかけていく」
北朝鮮は去年、列車を利用したミサイルや新型のSLBM(=潜水艦発射弾道ミサイル)を相次いで発射し、兵器の多様化を加速させています。金正恩総書記は、年末に開かれた朝鮮労働党の重要会議で兵器開発を引き続き強化する方針を示していて、実戦配備を進めるため、今後もさらなる発射実験を行う可能性があります。