大使「カザフスタン近代史で最大の悲劇だ」
中央アジアのカザフスタンで反政府デモが暴徒化し、情勢が不安定となったことを受け、カザフスタンの駐日大使が21日、都内で会見を開き、「カザフスタンの近代史で最大の悲劇だ」と話しました。
カザフスタンでは、燃料価格の引き上げに対する抗議活動が大規模な反政府デモへと発展し、これまでに当局とデモ隊双方あわせて225人が死亡する事態となっています。
こうした中、カザフスタンのエシムベコフ駐日大使が21日、都内で会見を行い、国にとって悲劇だと話しました。
エシムベコフ駐日大使「(反政府デモは)カザフスタン国民全員にとって悲劇だ。デモ隊とテロリストをはっきり見分けなければならない」
欧米メディアは、現地では治安部隊がデモ隊を武力鎮圧し、殺害も行われたと報じていますが、エシムベコフ大使は、デモ隊にはテロリストが入り込んでいるとの大統領の主張を説明した上で、殺害については調査中だと述べるにとどまりました。
大使は一連の衝突について、「カザフスタンの近代史において最大の悲劇だ」と話す一方で、「国民は平和をとりもどすために団結した」と強調しました。