ソロモン諸島で反政府デモ 一部が暴徒化
南太平洋の島国ソロモン諸島で、反政府デモが行われ、一部が警察署に火をつけるなど暴徒化しました。中国寄りの政策をとる政権への不満が背景にあるとみられています。
AP通信などによりますと、ソロモン諸島の首都ホニアラで24日、市民らおよそ1000人がソガバレ首相の退陣を求めるデモを行いました。
デモ隊の一部が暴徒化して、警察署や中国人街に火をつけるなどしたため、政府は外出禁止令を出しましたが、25日も混乱が続いています。
ソガバレ首相は2019年、台湾との外交関係を断絶して代わりに中国と国交を結んでいて、台湾と関係が近い一部の州では、政府に対する不満が高まっていました。
隣国オーストラリアのモリソン首相は25日、ソロモン政府の要請を受けて、治安維持のために、軍と警察、合わせて100人あまりを派遣すると発表しています。