ミャンマーへの特使派遣 軍が非協力的
ASEAN(=東南アジア諸国連合)は4日、オンラインの外相会談を開きました。軍による市民への弾圧が続くミャンマーへの特使派遣について、軍が非協力的なことから、今月のASEAN首脳会談から除外すべきという意見も出ています。
ASEANは、今年8月、クーデターが起きたミャンマーで、軍と民主派の対話を仲介する特使に、議長国ブルネイのエルワン第2外相を任命していました。
AP通信などによりますと、ASEANは4日、オンラインの外相会談で、特使派遣について協議しましたが、ミャンマー軍が、受け入れに非協力的だとして、ほとんどの国が失望を表明したということです。
特使は、アウン・サン・スー・チー氏との面会を希望していましたが、軍が拒否したということです。
マレーシアの外相は、特使の受け入れに進展がない限り、ミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン総司令官のASEAN首脳会談への出席は難しいとコメントしています。
事態の打開にむけて、国連や欧米諸国が有効な手だてを打てない中、ASEANが存在感を示せるかが問われています。
■写真:ミャンマー軍トップミン・アウン・フライン総司令官
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