ASEAN外相会議 南シナ海情勢「懸念」
ASEAN(=東南アジア諸国連合)は外相会議の共同声明を発表し、中国が実効支配を強める南シナ海の情勢について、去年に引き続き「懸念」の表現を盛り込みました。
共同声明によりますと、南シナ海の情勢について「複数の閣僚が、地域の安定を損なう可能性のある活動や、深刻な事件について懸念を表明した」ということです。
その上で、「国際法の原則に従って紛争の平和的解決を追求する必要性を再確認した」と盛り込み、名指しは避けつつも、実効支配を強める中国をけん制しました。
一方で、南シナ海での紛争を防ぐためASEANと中国で策定を進めている「行動規範」については、「序文の部分で暫定的な合意に至った」と明らかにしました。そして「効果的かつ実質的な『行動規範』の早期締結に向け、さらなる進展を期待した」と記し、早期の締結に意欲を示しました。