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【独自】“北朝鮮IT集団”が北京に潜伏…アプリ・顔認証で外貨稼ぎか

2024年1月21日 12:04
【独自】“北朝鮮IT集団”が北京に潜伏…アプリ・顔認証で外貨稼ぎか

北朝鮮が核ミサイル開発を進める中、多額の資金を調達しているのが、IT技術者です。NNNはその潜伏拠点を中国・北京で特定し、国連制裁違反にあたる活動の実態を取材しました。

記者
「上着をハンガーでかけましたね。 あ、もう1人いる」

中国・北京のマンションで撮影されたのは、北朝鮮が派遣したIT技術者のグループです。消息筋などによりますと、監視役を含め10人近くの男性がここを拠点に活動しています。

アメリカ国務省などは、これまで、北朝鮮のIT技術者が多額の外貨を稼ぎ、核ミサイル開発にあてていると指摘していましたが、実際の活動の様子が明らかになるのは異例です。

北朝鮮IT技術者
「アンテナ、シグナルプロセッサー、回路基板です」

中国人男性
「資料を送ってくれ。私が製品化して売ってあげよう」

グループの1人は去年、アプリ開発や顔認証技術について、中国人男性と商談をしていました。

IT技術者は、国籍などを偽って外国企業から仕事を受注し、年間で数億ドルの外貨を稼ぐともいわれています。

国連専門家パネル元委員・竹内舞子氏
「これは国連の対北朝鮮制裁違反になります。“北朝鮮労働者を海外に派遣して金を稼ぐ”これそのものが禁止されている。海外でエンジニアが獲得した資金は核兵器やミサイルの開発に直接用いられている可能性が極めて高い」

北朝鮮が送り込んだ技術者は世界で数千人にのぼるとされ、竹内氏は「北朝鮮にとって重要な資金獲得手段であり、IT技術者の活動はさらに活発化するだろう」と指摘しています。

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