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石破首相、トランプ大統領と初めての首脳会談

2025年2月8日 7:43
石破首相、トランプ大統領と初めての首脳会談

アメリカを訪問している石破首相は7日、ホワイトハウスでトランプ大統領との初めての首脳会談を行いました。中継です。

会談を終えた後、共同会見の冒頭でトランプ大統領が2人の記念写真を手渡し冗談をとばすなど友好ムードを演出する会談となりました。

石破首相
「日本はアメリカへの投資はこの5年間連続で世界一。これから先、もっと伸ばしていきたいと考えている」

トランプ大統領
「日本との貿易赤字は約1000億ドルにのぼるが驚かない。日本は非常に優れた交渉相手だからだ。私たちはその赤字を減らし均衡状態にまで持っていきたい」

石破首相は会談の冒頭、日本からアメリカへの国内投資が世界一で、雇用を創出しているとアピールしました。その上でいすゞ自動車が新たにアメリカに工場を建設する計画があることを明らかにしました。一方、貿易赤字解消の手段として「関税」が選択肢になるかを問われたトランプ氏は、「そうだ」と答えました。

関税について石破首相は「お互いに利益になることが大事だ。両国の発展に有益になるのが重要だ」としたうえで、会談後の会見ではこう述べました。

石破首相
「テレビで見ると声高でかなり個性、強烈で恐ろしい方だという印象がなかったわけではない。実際にお目にかかると本当に誠実で、力強く強い意志を持たれた合衆国と世界に対する強い使命感を持たれた方だと(感じた)」

トランプ大統領
「石破首相の名声は長い間知っている。安倍元首相は彼のことを素晴らしいと思っていた。首相として、素晴らしい仕事をするだろう。非常に強い男だ」

石破首相はアメリカに対する投資額を1兆ドルまで引き上げることやアメリカ産の液化天然ガスを購入することを発表しました。

一方、トランプ大統領は日本製鉄によるUSスチールの買収問題をめぐり、「USスチールは我々にとって非常に重要な企業だ。購入してほしくなかったが、投資は大好きだ」と述べ、日本製鉄が買収ではなく投資することで合意したと説明しました。

石破首相は「買収ではなく投資だ。世界に貢献できるUSスチールの製品が生み出されていくことに日本も投資する」と述べました。

このほかトランプ氏は日本へのおよそ10億ドルの武器売却を承認したことも明らかにしています。また、両首脳は共同声明を発表し、日米関係の「新たな黄金時代」を追求することを表明しました。さらに石破首相は日米安保条約5条が尖閣諸島に適用されることを確認したと明らかにしました。これは尖閣諸島が攻められた場合、アメリカ軍に防衛する義務があることを確認したものです。また、両首脳は東シナ海や台湾問題での力による現状変更の試みに反対を表明しました。

最終更新日:2025年2月8日 8:06