「隣国を中傷することに全力を注いでいる」 中国政府、岸田首相の発言を強く非難「侵略の歴史を真剣に反省すべき」
岸田首相が中国などを名指しし「力による一方的な現状変更は許さない」などと発言したことを受け、中国政府は「日本は隣国を中傷することに全力を注いでいる」と強く非難しました。
岸田首相が15日、一部メディアとの取材で、G7広島サミットについて「中国・ロシアに対し、力による一方的な現状変更は許さない、というメッセージを国際社会に発する機会にしたい」と発言したことを受け、中国外務省の報道官は16日の記者会見で「G7サミットの議長国として、日本は陣営による対抗をあおることで、地域の利益を損なうことに夢中になっている。中国は断固反対する」と反発。「日本は隣国を中傷することに全力を注いでいる」と強く非難しました。
また、日本国内の一部の勢力が侵略の歴史を美化しようとしているとし「これこそが現状変更ではないのか」と指摘。そのうえで「日本が一方的な現状変更に本当に反対するなら、自らの軍国主義による侵略の歴史を真剣に反省すべきだ」と批判しました。