キム・ヨナ選手に高まる期待 韓国
韓国では25日、バンクーバーオリンピックのフィギュアスケート女子シングル・ショートプログラム(SP)で韓国のキム・ヨナ選手が首位に立ったことを新聞各紙が大きく扱い、試合から一夜明けても興奮が続いている。「金メダル予約」と報じられるなど、キム選手への期待は高まっている。
SPでは、キム選手が78.50の世界最高得点で首位、日本の浅田真央選手が73.78で2位となっている。
25日の韓国の新聞はキム選手一色で、「浅田がベストならヨナはパーフェクトだった」などと興奮気味に報じている。また、スポーツ新聞が売り切れという販売店も多かった。
SPが行われた韓国時間24日は、大人も子供も軍人もテレビに見入り、キム選手の演技を挟んだ1時間は、株式市場で取引量が普段より20%も減るという現象まで起きた。
今回のオリンピックで韓国勢はすでに金メダル5個を獲得しているが、フィギュアスケート女子ではこれまでメダルを取ったことがない。それだけにキム選手は「国の誇り」であり、「何が何でも金メダル」という空気が非常に強く、背負っている国民の期待の大きさは日本の比ではない。キム選手の「死角」をあえて挙げるとすれば、それは国民の期待による重圧ではないだろうか。