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英BA労組 27日から2度目のスト突入へ

2010年3月27日 3:14

 イギリスの航空大手「ブリティッシュ・エアウェイズ(=BA)」の客室乗務員らがこの週末、ストライキの第2段階に突入する。

 会社側のコスト削減策をめぐって対立しているBAの客室乗務員らの労組は、今月20日から3日間、ストを決行し、会社側に賃金や労働条件の見直しを求めていた。しかし、今週、経営陣と新たな協議の場が設けられなかったことを受け、27日から4日間のストに突入する。

 ロンドン・ヒースロー空港~成田空港を毎日結んでいる便に関しては、前回のストで計3便が欠航となったが、今回のストによる影響はない。

 BAは26日、社長がBBC(=イギリス放送協会)の番組に出演するなどして「ストに賛同しない従業員らも多く、前回も長距離便の75%、短距離便では50%の運航が確保できた」と影響の少なさを強調しているが、利用客からは不満の声も上がっている。

 BAとは、再生を目指す「日本航空」がヨーロッパの13路線の共同運航を始めると25日に発表したばかり。3月末以降、ロンドンとヨーロッパ各地を結ぶ便で共同運航が増える。今回のストではヨーロッパ内の短距離便が大きく影響を受けていることもあり、BAの今後の労使交渉の行方が注目される。