ロシアで連続自爆テロ 死者38人に
ロシア・モスクワの地下鉄の駅で29日に相次いで起きた爆発事件は、これまでに38人の死亡が確認された。ロシア治安当局は自爆テロ事件と断定し、捜査に乗り出した。
爆発は29日朝、市の中心部にある2つの駅で相次いで起きた。爆発のあった時間は通勤ラッシュで混雑しており、事件直後に撮影された映像には混乱した駅構内の様子が映し出されている。ロイター通信によると、この爆発でこれまでに少なくとも38人が死亡、64人がケガをした。
ロシア連邦保安局は、この2件の爆発について「体に爆弾を巻きつけた女が自爆した」との見方を示し、テロ事件と断定した。
また、ロシア・メドベージェフ大統領は「テロリストとの戦いを継続し、最後まで戦い抜く」と述べ、治安当局に徹底捜査を指示した。
モスクワでは過去4回、地下鉄で爆弾テロが起きており、04年には41人が死亡している。今回もこのときと同様、ロシアからの独立を目指すイスラム武装勢力による犯行とみられている。