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上海万博リハーサル 人気は、課題は

2010年4月28日 13:13
上海万博リハーサル 人気は、課題は

 中国は、上海万博を成功させるために計6日、延べ100万人を実際に入場させ、運営がうまくいくかを試した。記者もリハーサルを体験してきた。

 リハーサルとしては最大の40万人を入場させた日は、ゲートが開く前から300人以上が列を作った。午前8時過ぎにゲートが開くと、人々は押し合いへし合いして入場し、マナーを守らない人が続出、警察官も動員される事態となった。

 一番人気は中国館。開場から30分後には、予約券はなくなっていた。

 日本館にも長蛇の列ができていた。中に入ると、水のコーナーでペットボトルに水をくむ人々の姿が見られた。中国では普通、水道水は飲めないが、万博会場の水は飲めるという。

 デンマーク館では、人々が建材によじのぼって壁の穴をのぞいている。穴の向こうには、アンデルセンの童話「人魚姫」の像があった。デンマーク館はまだ開館していないため、壁にある穴から手を入れて写真を撮る人もいた。

 まだ工事が終わっていないパビリオンも目立ち、山積みにされた資材が各所に見られた。金属の板のようなものが、はがれて地面に落ちてきたこともあった。工事は夜も続いていた。

 マナーの悪さや工事の進ちょく状況など不安は残ったが、万博事務局はこうした課題を改善するとしている。