爆発や銃撃戦、死傷者も タイ・バンコク
タクシン元首相派が路上占拠を続けるタイ・バンコク中心部で13日夜から14日未明にかけ、爆発や銃撃戦が断続的に起きた。タクシン派の幹部を含む死傷者が出ている。
爆発や銃撃戦が起きたのは、多くの日系企業も事務所を構えるバンコク中心部のビジネス街周辺。タイ当局によると、一連の騒乱で1人が死亡、11人がケガをした。このうち、タクシン派の幹部で強硬派で知られるカティヤ陸軍少将が何者かに頭を撃たれ、意識不明の重体。銃撃当時、カティヤ陸軍少将はメディアのインタビューを受けていた。取材していた日本人カメラマンによると、この銃撃が一連の騒乱のきっかけになった。また、銃撃直後にはタクシン派メンバーが周辺の明かりを消し、自動小銃を持った黒い目出し帽の男4~5人が治安部隊に向けて発砲を始めたという。
軍は、装甲車50台以上でタクシン派が占拠する一帯を封鎖、電気や水道、通信などのインフラも遮断されている。周辺の日系を含む多くの企業は、14日は休業する予定。
タクシン派強硬派幹部への銃撃という事態で、タイ情勢は再び緊迫している。