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宇宙滞在5か月半 野口聡一さんが無事帰還

2010年6月2日 13:43

 5か月半、宇宙に長期滞在した日本人飛行士・野口聡一さんが日本時間2日午後0時25分、地球に帰還した。

 野口さんら3人の宇宙飛行士を乗せた宇宙船「ソユーズ」は日本時間2日午後0時25分、予定通り、中央アジア・カザフスタンの草原地帯に着陸した。ソユーズから運ばれた野口さんは、元気そうな笑顔で時折、カメラに手を振っていた。また、着陸地点には、去年、宇宙に長期滞在した若田光一さんも駆けつけ、無事の帰還を祝った。

 ソユーズは日本時間2日正午過ぎ、大気圏に突入した。その際、空気との摩擦でソユーズ機体表面は2000℃を超える高温となった。その後、姿勢を制御しながら上空8.5キロの高さでメーンパラシュートを開き、地上1メートルの高さで逆噴射、速度を緩めて着陸した。着陸時に宇宙飛行士にかかる力は、地上の3倍から5倍といわれている。

 野口さんは、着陸地点で健康状態をチェックした後、移動して、簡単な記者会見に臨む。その後、アメリカ・ヒューストンに向かい家族と半年ぶりに再会するという。