最後の打ち上げへ、シャトル燃料タンク出荷
アメリカ南部の工場で8日、来年2月に引退が予定されているスペースシャトルの最後の打ち上げに使われる燃料タンクを運び出す式典が開かれた。
スペースシャトルの打ち上げに必要なオレンジ色の外部燃料タンクは、アメリカ・ルイジアナ州にある組み立て工場で製造され、打ち上げが行われるフロリダ州のケネディ宇宙センターまで船で輸送されている。
工場で開かれた最後の出荷の式典では、NASA(=アメリカ航空宇宙局)の幹部や宇宙飛行士、従業員ら約1000人が出席。来年2月に引退するスペースシャトルに取り付けられる最後の外部燃料タンクを見送った。
組み立て工場では、ピーク時は約5000人が働いていたが、去年からリストラが始まり、今は約1000人しか残っていない。NASA全体でも関連業者などを含めると数万人が職を失うとみられている。
打ち上げを支え続けて30年、工場はスペースシャトルの引退を待たずにその歴史に幕を閉じる。