被爆ピアノで平和願うコンサート 米国
「私は傷のあるピアノです。(広島で)被爆しました」-アメリカ・ニューヨークのハドソン川で11日、広島で65年前に被爆したピアノを奏でて平和を願うコンサートが開かれた。
このピアノは、被爆して音が出なくなっていたのを広島市に住む調律師・矢川光則さんが修復し、各地の平和コンサートに使っているもの。コンサートでは、01年のアメリカ同時多発テロの犠牲者を追悼するとともに、「核兵器やテロによる悲しみが繰り返されないように」と平和への願いをこめた曲が演奏された。
「とても感動しました。時代に合った歌だと思います」「私たち人類は悲劇を繰り返しているんだとわかりました」-集まった人たちは、コンサートの後、ハドソン川に灯ろうを浮かべて平和を祈った。