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小澤征爾さん NYのコンサートで本格復帰

2010年12月15日 15:42

 食道がんを克服した世界的な指揮者の小澤征爾さんが日本時間15日、アメリカ・ニューヨークでのコンサートで本格復帰を果たした。

 食道がんを告白してから11か月。小澤さんはがんの治療後、このステージを本格復帰の舞台と位置づけ、ほかの公演をキャンセルして備えてきた。

 体調不良から演奏会の前半の指揮は見送ったが、後半、満を持して舞台に登場し、ブラームスの「交響曲第1番」を指揮した。舞台には椅子が用意され、小澤さんは時折座りながらも気迫を込めて約45分間、熱演した。演奏が終わると会場は総立ちとなり、大きな拍手がわき起こった。

 小澤さんは、このあと2日間、ステージに立ち、最終日の18日には1時間を超す大曲であるブリテンの「戦争レクイエム」を指揮する予定。