トヨタ車急加速 電子制御システム欠陥なし
全米で約800万台がリコールされた「トヨタ自動車」の車の急加速問題で、原因を調査していたアメリカ運輸省が8日に調査結果を発表し、原因と指摘された電子制御システムに欠陥が見つからなかったことを明らかにした。
トヨタ車の急加速問題をめぐっては、電子制御システムに不具合があるとの指摘が相次いでいた。トヨタ自動車側は一貫して不具合を否定していたが、アメリカ運輸省は、去年春から電子工学に詳しいNASA(=アメリカ航空宇宙局)の協力も得て、調査を行っていた。ラフード運輸長官は8日、電子制御システムに不具合が見つからなかったと明らかにした上で「トヨタ車は安全だ」と宣言した。
一方、トヨタ自動車は「今回の緻密な科学的分析は、トヨタ車の安全への信頼を深める結果になる」と調査結果を歓迎するコメントを発表した。