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リビアの反政府デモ、死者数233人に

2011年2月21日 11:30

 中東各国で反政府デモが続いている。最高指導者・カダフィ大佐が40年にわたり独裁を続けているリビアでは、政府側がデモを徹底的に弾圧する構えで、死者数は230人に達した。

 リビアでは20日、首都・トリポリでもデモが発生し、ロイター通信によると、デモ隊数千人と政府支持者が衝突した。目撃者によると、デモの参加者はカダフィ大佐の姿が描かれた看板に石を投げつけるなどしていて、警察が催涙ガスを使ってデモ隊を鎮圧しているという。

 国際的な人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」は、リビアでのここ数日間の死者が233人に上ると推定していて、チュニジアから始まった一連の反政府デモの中で最悪の事態となっている。

 これを受け、日本時間21日朝、カダフィ大佐の二男、セイフ・イスラム氏が国営テレビで演説し、「デモは国を分裂に陥れるものだ」と警告した。