中国企業に対し、北方領土を含むロシア・サハリン州への投資を呼びかける説明会が２３日、中国・北京で開催された。日本をけん制する狙いもあるとみられる。

　記者会見でサハリン州・ストロガノフ第一副知事は、中国企業による北方領土への投資について、「いい提案があれば検討したい」と積極的な姿勢を見せた。投資説明の資料には、国後島での温泉開発やエネルギー事業へのプロジェクトなどが紹介されている。

　メドベージェフ大統領の北方領土訪問をきっかけに、ロシアは北方領土の実効支配を強くアピールしてきた。中国企業を対象にした今回の説明会も、返還を求める日本をけん制する狙いがあるとみられる。