アメリカ・オバマ大統領は４日、支持者に宛てた電子メールやインターネット上で来年の大統領選挙への出馬を正式に表明した。

　オバマ大統領は「チェンジは簡単にはできないが、これまで達成したことを守るためにみんなで戦っていこう」と、再選への強い意欲を示した。メールなどで出馬表明をした理由について「高額なテレビＣＭなどでキャンペーンを始めたくない」と説明し、今回も草の根運動を幅広く展開する姿勢を強調した。

　しかし、今月中に地元・シカゴなどで大規模な資金集めのパーティーを開く予定で、今回の選挙は「これまで以上に金がかかる」と指摘する声も上がっている。

　一方、野党・共和党の候補者選びは遅れている。前回も立候補した元マサチューセッツ州知事・ロムニー氏や元アーカンソー州知事・ハッカビー氏が候補として浮上しているが、これまでに正式に出馬表明をした候補者はいない。

　本命不在といわれる共和党を尻目に、オバマ大統領は早々と立候補を宣言した。オバマ大統領は、経済対策や財政赤字の削減などに取り組みながら、１年以上にわたる長い選挙戦を戦う構え。