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オバマ大統領 大敗受け共和党と協力姿勢

2014年11月6日 6:44

 アメリカのオバマ大統領は中間選挙で与党・民主党が議会の上下両院で少数となり大敗したことを受け、さきほど会見し、野党・共和党との協力に積極的な姿勢を示した。

 大敗から一夜明けた5日、さばさばした表情で会見に臨んだオバマ大統領は、選挙戦の際に見せた力強さは影を潜めていた。

 オバマ大統領「これから2年間、大統領として国民を守るためできることはすべて行う」

 中間選挙では共和党が8年ぶりに上下両院で過半数を握り、与党民主党が大敗を喫した。政権発足時の大統領への期待が失望に変わったことが大きな要因だが、敗北の原因については「専門家らが判断することだ」として、言及を避けた。

 一方、少数与党に転じたことを受け、今後は野党と議会運営で協力する姿勢を示した。

 オバマ大統領「共和党に対し、議会の問題を片付け、アメリカのため協力したいと伝えた」

 しかし野党・共和党は勝利の余勢を駆って強気の構え。

 共和党・マコネル院内総務「有権者は昨日の投票で、政権の方向性に不満だと訴えたのです」

 実はオバマ大統領は前回の中間選挙で敗北した際も共和党との協力姿勢を打ち出していた。しかし予算審議などで強硬姿勢を貫き、むしろ与野党の溝は深まった。共和党は、今度こそ大統領から妥協すべきだというわけだ。ただ、国民はこれまでの「決められない政治」の責任は、党派対立をあおるばかりの共和党にもあると見ている。

 国民が政権に失望する中、議会の機能不全も重なれば、世界がアメリカの指導力に寄せる信頼もゆらぎかねない。アメリカはまさに正念場を迎えている。