×

米朝協議、初日は予定より1時間早く終了

2011年7月29日 11:18

 アメリカと北朝鮮の直接協議が28日、ニューヨークで1年7か月ぶりに始まった。核問題をめぐる6か国協議の再開を目指し、アメリカは核の放棄に向けた具体的な措置をとるよう迫ったものとみられる。ただ、初日の協議は予定よりも約1時間早く終了、アメリカ国務省は、互いの主張を述べ合うだけの「ビジネスライクな協議だった」と評価している。

 09年12月以来となる今回の協議。会場前では、アメリカ・ボズワース北朝鮮担当特別代表が金桂官第1外務次官を出迎え、友好ムードを演出した。今回の協議をアメリカとの関係改善につなげたい北朝鮮に対し、アメリカはこう着状態に陥っている6か国協議の再開を目指し、ウラン濃縮活動の停止など非核化に向けた具体的措置をとるよう迫ったものとみられる。

 金第1外務次官とボズワース特別代表は協議終了後、ニューヨークのレストランで夕食を共にした。ただ、初日の協議は予定よりも約1時間早く終了、アメリカ国務省は互いの主張を述べ合うだけの「ビジネスライクな協議だった」と評価し、双方の主張に隔たりがあることをうかがわせた。

 話し合いは29日も行われるが、今回の協議を交渉ではなく、北朝鮮の非核化に対する意思を確認する場だとするアメリカに、北朝鮮が歩み寄りを見せるかが焦点となる。