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G20開幕、欧州の債務問題が焦点

2011年10月15日 8:42

 先進国に新興国を加えた20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が14日、2日間の日程でフランスで開幕した。世界経済に影響を及ぼしている、ヨーロッパの債務問題が焦点となる。

 会議には、日本から安住財務相と日銀・白川総裁が出席している。焦点は、財政危機に直面しているギリシャなど、ヨーロッパの債務問題。財政不安が他の国にも広がり、ギリシャなどの国債を抱える金融機関が次々と破綻することが懸念されている。このため、欧州連合(EU)は金融機関に資本増強を求め、必要があれば、公的資金を注入することやユーロ圏の各国が資金を積み立てた「ヨーロッパ金融安定化基金」をさらに拡充することなどを検討している。会議では、こうしたヨーロッパでの取り組みを確認し、あらためて対策を急ぐよう求めるとみられる。

 対応が遅いと批判されたヨーロッパ各国も、ここに来てようやく危機感を持って対策に乗り出したと言われる。世界的な経済危機を防ぐため、各国がどのような協調姿勢を打ち出せるかが問われている。