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NYダウ74ドル安、伊国債に市場が警戒

2011年11月15日 8:18

 14日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は70ドル以上値下がりした。イタリアの財政再建への不透明感が大きな原因。

 14日のニューヨーク株式市場は、信用不安の拡大が懸念されるヨーロッパの動向をにらんだ展開となった。新たな首相が決まったイタリアだが、市場は財政再建への動きを半信半疑で見つめている。イタリア国債の金利が上昇したことなどが、市場が警戒する原因にもなっている。

 この結果、ダウ平均株価は先週末比74ドル70セント安い1万2078ドル98セントで取引を終えた。ダウ平均株価が一つの目安である1万2000ドル台を維持していることについて、市場関係者は「年末商戦を迎えるにあたり、アメリカ国内の消費拡大に市場の期待感が強い」と指摘している。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数は、先週末比21.53ポイント安い2657.22だった。