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自分の措置で多くの命救われた~逮捕の船長

2012年1月17日 0:18

 イタリア沖の地中海で13日、4200人以上を乗せた豪華客船「コスタ・コンコルディア号」が座礁し、6人が死亡、16人が行方不明になっている事故で、乗客より先に避難して、過失致死の疑いで逮捕された船長は「犠牲者が出たことは残念だが、いかりを下ろすなど自分の取った措置によって多くの命が救われた」などと弁護士に話している。

 船が座礁した現場では、悪天候のためダイバーらが一時ヘリコプターにつり上げられ、行方不明者の捜索活動は中断したままとなっている。また、波で船が少しずつ動いているとの情報もあり、今後、燃料が漏れ出すおそれも指摘されている。

 イタリアの地元メディアは、警察への通報は乗客らが自分たちの携帯電話で行い、その間、乗員らは「ただの停電だ」と説明していたと伝えている。

 イタリアの主要産業である観光業はヨーロッパの信用不安で打撃を受けており、今回の事故がそれに追い打ちをかけるのではないかと心配する声が出ている。