北朝鮮、ICBM含むミサイル3発を発射か 米韓“対抗措置”地対地ミサイルを1発ずつ発射
韓国軍は、北朝鮮が25日朝、ICBM(=大陸間弾道ミサイル)を含むミサイル3発を発射したとの見方を明らかにしました。ソウルから中継です。
ミサイル発射はバイデン大統領の訪日と訪韓が終わって間もないタイミングで行われ、過度な刺激を避けつつもアメリカを牽制する狙いが見えます。
韓国軍によりますと、北朝鮮は午前6時から6時40分ごろにかけて、平壌の国際空港がある順安から日本海上に弾道ミサイル3発を発射しました。
最初の1発はICBMと推定され、飛距離はおよそ360キロで高度はおよそ540キロ。2発目は高度20キロで消失し、短距離弾道ミサイルと推定される3発目は飛距離760キロだったということです。
アメリカと韓国は対抗措置として、日本海に向けて地対地ミサイルを1発ずつ発射したと明らかにしました。
発射を受けて、韓国の尹錫悦大統領は緊急の会議を開き、北朝鮮のミサイル発射は国連の安保理決議違反で「重大な挑発」だとして強く糾弾しました。
タイミングとしてはバイデン大統領が日韓訪問を終え、まさにワシントンに戻る移動中でした。北朝鮮としては、バイデン大統領の日韓滞在中は避けつつも、アメリカを強く牽制する狙いがあるものとみられます。