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台湾でM6.8の地震 建物や橋が崩落 各地で被害相次ぐ

2022年9月19日 21:55

マグニチュード6.8の地震が発生した台湾では、大きな橋が崩れ落ちるなど、各地で被害が相次いでいます。この地震で19日までに1人が死亡し、146人がケガをしています。

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台湾・桃園市で撮影された映像には、バドミントンをしていた人たちの上に突然、天井が落ちてきた様子が映っていました。18日午後、台湾南東部を震源とするマグニチュード6.8の地震が発生しました。

花蓮県で撮影されたのは、信号が消え、砂煙のようなものが立ちこめていた街の様子です。走って逃げる人の背後には、崩れ落ちた建物がありました。3階建てだった建物は電線や車を巻き込み、地面へ崩れ落ちました。1階はコンビニエンスストア、上は住居でした。

建物の中に取り残された人を助けようと大勢の救助隊が集まり、中の様子をうかがいます。

救助隊員
「2人発見した」

救助隊員ははしごを使って、崩れた建物の上にのぼります。そして、30代の女性が救出されました。さらに、隊員に抱きかかえられ、女性の5歳の娘も外へ救出されました。地元消防局によると、中に取り残された4人全員が助け出され、命に別条はないということです。

花蓮県では倒壊したセメント工場の下敷きになり、従業員1人が死亡しました。この地震で、台湾全土で少なくとも146人のけが人が報告されています。

「橋が崩壊している。上を走っていた車が心配だ」

大きな橋は、はるか先まで崩れました。この橋では3人が転落し、ケガをしました。駅では電車が激しく揺れ、車両が斜めに傾いていました。

台湾当局が、震度6強と発表した今回の地震。その影響は日本にも及びました。気象庁は地震が起きた直後の18日午後4時前、沖縄県の宮古島・八重山地方に津波注意報を発表しました。しかし、震源が内陸部だったため、津波は発生せず、約1時間半後に解除されました。

実は今、台湾では地震が相次いでいます。17日夜から19日午前9時までに小さなものまで含めると、147回の地震が発生しました。当局は、市民に引き続き警戒するよう呼びかけています。