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震災ガレキ漂着めぐり、米議会で懸念の声

2012年5月18日 10:54

 東日本大震災の津波で流されたとみられるガレキがアメリカの太平洋に面した海岸に次々と漂着していることをめぐり、アメリカ議会では17日に公聴会が開かれ、地元経済への影響を懸念する声が相次いだ。

 津波で流されたとみられるガレキが漂着しているアメリカやカナダの太平洋に面した海岸では、今後、石油や化学物質が入ったコンテナなど危険物が漂着する可能性も指摘されている。

 こうした中、公聴会では、出席議員から「信じられないような経済的不利益を被る可能性があるのは明らかだ」といった、漁業や観光業への影響を懸念する声が相次いだ。これに対し、アメリカ政府の担当者は「ガレキが漂着する場所を特定できるよう、全力を尽くしている」と述べるにとどまった。