エアバッグ欠陥 タカタ幹部が公聴会で謝罪
自動車部品大手「タカタ」のエアバッグが相次いでリコールを受けている問題で、アメリカ議会では20日に公聴会が開かれ、タカタの幹部が事故の被害者らに陳謝した。
タカタのエアバッグを巡っては、膨らんだ際に金属製の装置が破裂し、破片でケガをする恐れが高いとして、アメリカの運輸当局が全米でリコールを指示している。
議会上院で開かれた公聴会では冒頭、去年9月に部品の破裂で顔などにケガをした女性が、真相の究明と再発防止を求めた。
ケガをしたステファニー・アードマンさん「私の視力が元に戻ることはありません。欠陥あるエアバッグを搭載した全ての車の安全確認に向け力を尽くしてください」
タカタの幹部は被害者や遺族に陳謝した。
タカタ・シニアバイスプレジテント、清水博氏「エアバッグが適切に作動せず、亡くなった方、ケガをした方に深くおわびします」
タカタ側は2005年5月に調査を始め、2007年以降は問題の部品についての試験結果を自動車メーカーやアメリカの運輸当局と共有してきたと説明した。
また、タカタのエアバッグを搭載した車を製造したホンダとクライスラーの幹部は情報の隠蔽(いんぺい)などはなかったと述べた。来月初旬には議会下院でも公聴会が開かれる予定。