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地震予知“失敗”で科学者らに禁錮6年 伊

2012年10月23日 8:40

 イタリアで09年に300人以上が死亡した地震をめぐり、地元の裁判所は22日、地震発生前、住民に不正確な情報しか提供しなかったなどとして、科学者ら7人に禁錮6年の有罪判決を言い渡した。

 地元紙などによると、イタリア中部・ラクイラで起きたこの地震では、発生前に群発地震があったが、専門家による検討会が「大地震は起こりそうもない」などと結論づけていた。

 検察は、検討会に出席していた科学者ら7人を「十分な警告を行わなかった」として起訴、地元の裁判所は22日、「不正確で不十分な情報しか提供しなかった」などとして、禁錮6年の有罪判決を言い渡した。

 裁判をめぐっては「研究者が地震の危険性を評価しなくなる」と各国から批判が出ており、被告側の弁護士は「控訴を検討する」としている。