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最後のテレビ討論会、中国政策などで議論

2012年10月23日 20:06

 アメリカ大統領選挙に向けた最後の候補者テレビ討論会が22日、フロリダ州で行われ、再選を目指す民主党・オバマ大統領と共和党・ロムニー候補が対中国政策などをめぐって議論を戦わせた。

 ロムニー候補は「大統領に就任すれば直ちに中国を為替操作国に認定する」と改めて強硬な姿勢を示した。

 一方、オバマ大統領は、中国の影響力が増しているアジア太平洋地域で、アメリカがこれからもリーダーシップを発揮していく考えを強調した。

 今回の討論は外交がテーマで、オバマ大統領が議論をリードした。一方、ロムニー候補は話を得意の経済に持っていこうとするなど苦しいシーンも目立った。

 こうした中、討論終了後にNBCが「どちらに投票したいか?」との調査を行った。この結果、オバマ大統領と答えたのは58.6%、ロムニー候補と答えたのは23.6%で、今回はオバマ大統領が勝利したとの見方を伝えた。支持率伯仲の中で行われた最後の討論会はオバマ大統領が優勢だったが、あと2週間の選挙戦にどのようなドラマが待っているのか、予断を許さない状況が続く。

 一方、中国外務省の報道官は日本時間23日午後の会見で、今回の討論会での2人の発言について、「アメリカのいかなる政党も、理性的かつ客観的に中国の発展を見るべきだ。これはアメリカの利益にも合致する」とけん制した。