「ＦＩＦＡ　コンフェデレーションズカップ　２０１３」で日本対イタリア戦が行われた１９日も、ブラジルでは大規模なデモが各地で行われた。

　「２０１４　ＦＩＦＡ　ワールドカップ　ブラジル」の開催などに抗議する市民たちのデモは、１８日の段階でブラジル全土で２４万人に達し、おさまる気配がない。１９日にはリオデジャネイロでデモ隊の一部がバスを襲って放火するなど暴徒化し、警官隊がゴム弾を打ち込むなどして、混乱が続いている。

　事態の悪化を受け、サンパウロ州とリオデジャネイロ市は１９日、抗議の直接のきっかけとなった地下鉄とバスの料金値上げを撤回すると発表した。しかし、市民の不満は、ワールドカップへの巨額の税金投入や、不十分な教育・福祉政策など多岐にわたっていて、値上げ撤回後もデモは続き、収束には至っていない。