香港では政府のトップを選ぶ選挙制度の改変に民主派の市民らが反発して大規模なデモを行い、交通機関が一部、まひするなどの影響が出ている。

　香港では、先月、トップである行政長官の選挙をめぐって民主派の立候補を事実上、排除する仕組みが決定されたことに民主派が反発。「金融街を占拠する」として大規模なデモを続け、警官隊との衝突も起きている。

　授業をボイコットした大学生のデモ参加者「この運動は授業よりも大事。香港にとって大事な一歩になる」

　香港証券取引所では平常通り取引が行われたが、バスや路面電車が一部、運休するなど混乱が広がっている。

　香港メディアによると、香港政府は２９日午後、警官隊を撤退させると軟化姿勢を示し、デモ隊にも解散するよう呼びかけている。