ギリシャ 法案反対のデモ隊が警官隊と衝突
ギリシャがEU(=ヨーロッパ連合)側から金融支援を受けるための条件となっている財政再建案について、関連する法案の審議が議会で始まった。法案は賛成多数で可決される見通し。
ギリシャ議会は日本時間16日午前3時ごろから、年金制度の見直しや増税などの財政再建案について関連法案の審議を始めた。EU側は法案の可決を支援の条件としているが、法案は賛成多数で可決される見通し。
EU側は法案が可決されれば、3か月で70億ユーロ(約9500億円)のつなぎ融資を行う方針で、ギリシャは当面の債務返済のメドが立つことになる。
一方、審議が行われている議会前の広場では、法案に反対するデモ隊が警官隊と衝突した。火炎瓶が投げられるなど、現場は一時、騒然とした。
財政再建案を受け入れたチプラス首相に対しては、連立与党内からも批判の声が上がっており、政局が混乱する可能性もある。