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森林火災で国境を越えて煙害

2013年6月21日 2:27

 インドネシア・スマトラ島の森林火災などから発生した大量の煙が、シンガポールなど近隣の東南アジア諸国に流れ込み、被害が相次いでいる。

 ロイター通信によると、煙の被害に見舞われてから4日目となったシンガポールでは20日、大気汚染のレベルが過去最悪の記録を更新し、一時、「人体に危険」なレベルに達したという。シンガポール政府は、子供や高齢者などになるべく外に出ないように呼びかけている。また、旅客機が遅延するなどの影響も出ている。

 隣のマレーシアでも210以上の学校が休校になるなど、被害は周辺各国に広がっている。

 今回の煙の原因は、農地を広げ、土地を肥えさせるためにスマトラ島で伝統的に行われている野焼きと、それに伴う森林火災で、シンガポール・リー首相は、野焼きが続く9月まで影響が残るとの見方を示している。