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富士山の世界文化遺産登録決定 三保松原も

2013年6月22日 18:43

 カンボジアで開かれているユネスコ(=国連教育・科学・文化機関)の世界遺産委員会は日本時間22日午後、「富士山」を世界文化遺産に登録することを決定した。焦点だった「三保松原」も含まれ、日本が望んだ形での登録となった。

 富士山をめぐる審議は日本時間22日夕方に行われ、40分ほどの協議を経て富士山の世界遺産登録が決まった。ユネスコの諮問機関が「富士山からの距離が遠く、その一部とは考えられない」と除外を勧告していた静岡市の「三保松原」については、各国から「含めるべきだ」という意見が相次ぎ、登録対象に含まれた。日本国内の世界遺産登録は2011年の「平泉」以来で、17件目となる。

 決定では、開発や観光による環境保全面での懸念を表し、2016年までに環境保全の報告書を提出するよう求めている。世界遺産登録によってさらに注目が高まる中で、どのように環境の保全を図っていくのかが今後の課題となる。